INTERVIEW 05

社会貢献

2018年新卒入社

CHAPTER 01芸術家支援や音楽会の開催など
社会貢献活動を推進

私が現在従事している業務は、芸術を柱とした社会・地域貢献に関する取り組みの企画、運営が中心です。例えば、若手アーティストの活躍・育成を支援する神戸財団の活動をはじめ、特別支援学校に通う生徒のみなさんに、音楽や芸術に触れる機会を提供する音楽会「オトのじかん」の開催など多岐にわたります。

神戸財団では、陶磁器の里として知られる愛知県瀬戸市にルーツを持つ企業として、陶磁器を中心とした芸術文化の発展に注力。国内外のアーティストへの奨学金助成事業では、日本の焼き物文化に関心のある海外のアーティストと瀬戸市の窯元との橋渡し役を担うなど、創作意欲のあるグローバルアーティストの来日から数カ月にわたる活動を全面的にサポートします。

2018年からスタートした「オトのじかん」では、地域の特別支援学校の協力のもと、地元の演奏家を招いて音楽会を開催。生の演奏を通じて、生徒のみなさんに音楽や芸術の魅力を体感していただく機会として毎年趣向を凝らしながら、各地で実施しています。

CHAPTER 02入社の契機は、大学職員としてMARUWAと協働した芸術支援

MARUWAの存在を知ったのは、母校である芸術大学で、教育研究指導員として勤めていた時のこと。MARUWAが新たに財団を設立し、芸術支援をしていきたいという相談が大学に寄せられたのです。

私はもともと芸術大学・大学院で陶磁器を学んでいたという経緯もあり、陶磁器を核とした芸術支援をしたいというMARUWAの考え方に感銘を受けました。同じセラミックを扱っているのに、芸術としての陶磁器とは両極端な最先端の工業製品を扱う企業だと知り、衝撃を受けたことを覚えています。

大きな転機となったのは、大学側のスタッフとして、MARUWAと大学の共催による「CERAMIC LIFE DESIGN AWARD(CLDA)」というコンペティションの企画、運営に従事したことです。陶磁器の作り手としての将来に、少なからず違和感を抱き始めていた私にとって「別のアプローチで芸術に携わる道もあるのだ」と視野が広がるきっかけになりました。

CHAPTER 03作り手だった自身の経験を強みに
新しい可能性への挑戦

企業という立場から芸術を支援する。そんな新たな可能性を感じつつ、自分の力を試してみたいという思いも膨らみ、MARUWAの入社試験を受験することを決意。社会貢献室という新しい部署の設置にあわせて、入社が決まりました。

かねてよりMARUWAが続けているグローバルアーティストへの支援においては、私自身が作り手出身ということが強みに。アーティストがどのような支援を望んでいるのか、思いを分かち合い、共感できる。そのアドバンテージを活かし、日本の陶磁文化を学びに来るアーティストの不安や悩みに寄り添えるよう、心を尽くしてサポートしています。

また2018年の入社以来続けている「オトのじかん」では、芸術大学時代の人脈から、音楽家の情報や交渉ルートを得ることも。長い準備期間を経て本番を迎えた時、生徒たちの楽しそうな姿や笑顔で盛り上がる様子を見ることが、この上ないやりがいです。

CHAPTER 04挑戦できる社風の中、芸術がつなぐ新たな絆づくりを

次なるチャレンジとして考えているのが、アーティストたちが集い、刺激を受け合いながら創作活動に専念できる場を提供すること。例えば清々しい自然の中の施設で創作活動に没頭する、あるいは発表の場として活用できる仕組みづくりができないかと模索中です。

2008年から続く「MARUWAクリスマスコンサート」に象徴されるように、芸術は社会や心に潤いをもたらすだけではなく、地域の方とのつながりを深める起点にもなります。工業的・産業的な製品を作る製造業でありながら、芸術に対する理解が深く、感度の高い社風はMARUWAの魅力であり、社員にとっても誇りになり得るのではないでしょうか。

MARUWAの一員となって感じるのは、社員一人ひとりの個性を活かし、チャレンジ精神を尊重してくれる企業だということ。私自身、得意とする分野や長所を存分に発揮できる環境が整っていると感じます。意欲のある仲間と一緒に、今後も新しい道を切り拓いていきたいですね。